間取りを考える際に、最初にやるべきことは

土地や資金計画が決まり、いざ間取りを考えよう!と思っても、どんな間取りがよいのか分からない、という方もいることと思います。時には住宅会社に言われるがまま打合せが進んでしまい、後で希望に合わせて変更するのに苦労することもあります。変更できればまだ良いのですが、もう施工が始まっており、手遅れということもあります。


そんな事態にならないためには、住宅会社との打合せ前に、ご家族でしっかり家づくりについて話し合い、考えをまとめることが重要。その際のポイントをご紹介します。


1つ目が、暮らしのイメージを持つということ。例えば、朝起きたらどこで顔を洗って着替えるのか、料理はどこで作って何人で食事をとるのか、家族の団欒はどこで取るのか、それとも個室を重視するのか、収納はどこにどれくらい必要なのか、休日には来客が何人でどこに招くのか・・・ 暮らしをイメージすると、新居に求めるものが見えてきます。その暮らし方を住宅会社に伝えれば、要望に合ったプランを提案してくれるという訳です。


2つ目が、優先順位をつけるということ。暮らしのイメージが見えてくると、あれもこれもと要望が膨らんできます。でも、予算には限りがあり、全てを実現するのはムリというもの。そこで、家族全員の要望が挙がったら
  1)必ず実現したいこと
  2)できれば実現したいこと
  3)ムリならやらなくてもよいこと
といった優先順位を付けてみましょう。予算に合わせて間取りにメリハリがついてきます。


3つ目が、写真や事例を集めるということ。デザインや色、雰囲気といった感覚的なものは個人差が大きく、上手に伝えるのが難しいもの。そこで、たくさんの写真や事例を集めることでイメージが膨らむと同時に、その写真を家族や住宅会社に見せることで、イメージを確実に共有でき、行き違いが無くなります。


間取りというと、広さや設備といったハード面に目が行きがちですが、それより重要なのは新居での暮らし方、つまりソフト面です。具体的な間取りは建築のプロである住宅会社が考えるので、まず施主は暮らしのイメージを固め、早い段階で遠慮なく住宅会社に伝えて下さい。それがご家族に合った家をスムーズに建てるコツです。