平成24年8月2日現在の、名古屋地区の住宅ローンの金利動向です。
ギリシャ問題などヨーロッパの金融情勢悪化などで日本国債が買われ、
10年もの国債の利回りが0.7%台になっているため、
フラット35が先月に続き歴代最低金利を更新したのをはじめ、
固定金利タイプや固定金利期間選択タイプでも軒並み利下げとなりました。
まずは変動金利タイプから。
変動金利は国債利回りと直接リンクしないため
全く動きが無く、先月に続き据置きとなっています。
三井住友信託の0.775%を筆頭に1.0%前後で推移しています。
変動金利に影響を与える日銀のゼロ金利政策が、
インフレターゲット(目標)1.0%のもと、
物価上昇率が1.0%になるまで継続される見込みなので、
変動金利も当面現在の水準で推移すると思われます。
次に、固定金利タイプと固定金利期間選択タイプ。
記録的な国債利回り(いわゆる長期金利)低下により、
短期・長期の期間選択型と長期固定金利タイプ
全てで4ヶ月連続の利下げとなりました。
10年固定については、三菱UFJ信託銀行が前月比▲0.15で
ナント1.25%という設定をしたのを筆頭に、
三井住友信託銀行が1.30%、これまで動きの少なかった
地銀・信金の中にも1.35%と大きな動きが出ました。
また、20年以上の期間固定でも利下げが進み、
35年固定で2.09%(住信SBIネット銀行)、
2.15%(みずほ銀行、大垣共立銀行)など、
2%台前半の低金利となっています。
最後に、フラット35。
先月まで20年以内・10年超タイプともに
歴代最低金利を更新しましたが、今月も4ヶ月連続の利下げ、
それも0.06~0.1%と大幅な利下げになっています。
その結果、20年以内・20年超タイプ共に
3ヶ月連続で歴代最低金利を更新!
最安値は下記の通り(カッコ内は対前月)となっています。
・20年以内 1.56%(▲0.06%)
・20年超 1.84%(▲0.10%)
・フラット50 2.70%(▲0.09%)
いやはや、どこまで下がるのでしょう?!
フラット35Sエコの当初5年間0.7%優遇を使えば
20年超タイプで1.14%、20年以内タイプだと0.86%と、
これはもう変動金利並みになります。
0.7%優遇されるフラット35Sエコの申込みは
10月31日が締切りですが、昨年の1.0%優遇同様
申込みが殺到し、締切りが前倒しされるかもしれません。
今後は、日本国債が堅調に買われていけば、
住宅ローン金利も低水準で推移するでしょうが、
世界の経済動向次第ですので、決して楽観はできません。
なお、上記の金利は金利プラン優遇後の数字であり、
借入れ条件や借りる方の属性、さらに交渉次第で上下します。